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1997
神水抽出系统
樟木,櫸木,杉木,壓克力顏料,螺絲

水路
欅、樟、不銹鋼、壓克力
「ふれる彫刻展100」
小田原市
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木雕3人展 ~各自的道~
(嫩葉櫸樹購物中心, 立川市 2006)
水路輿精霊
欅,樟,壓克力

「物と物とのつながり=連結」によって生み出される空間。それは人と人とのつながりでもあり、それが一つの世界を生み出す。その空間の中に生きること、それ自体が彫刻なのかもしれない。
1997年
「水路」は、子供のころよく遊んだ裏山の森の奥にある用水路のことを思い出しながら作りました。この用水路は、大間々の水源で、大切なものです。コンクリートの蓋をされた用水路は山を利用する人たちにとって、大切な道でした。また、動物たちにとってはケモノ道で、よく鹿の足跡を発見しました。夏は、熊も出没します。狸や、サルもよく見かけます。高校生ぐらいになると、懐中電灯で照らしながら、夜の森に入りました。真っ暗ですが、怖いと思ったことはありません。むしろ何かに守られているような心地さえしました。何かに行き詰ると夜の昆虫や、樹木に会いに行きました。それらを見ているうちにいやなことも忘れられました。そんな「水路」は、川を下り、海へ出ます。水の道は世界につながっていると感じました。ここ群馬は海がありません。子供のころは海へ行くのが一年に一度の楽しみでした。大学受験のころ、よく瀬戸が原に登って、平野を見下ろし、東京へ行って、世界へ行こうと思いました。水路はそんな僕を海の向こうへ連れて行ってくれたのだと思います。おそらくここは僕の原点だと思います。音楽を聞くことも、何かを作ることもこの地からはじまりました。水路はどこの国にもあります。地球は水路でつながってると思うと、自分がどこに居ようと何も怖いものなどないような気がしてくるのです。
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